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テキサスの黄色い薔薇 縦35Cm 横26Cm 国光 勝子 作
1982年秋アメリカ テキサス州ヒューストンで開かれた ANG
{American Needlepoint Guild, Inc.}のナショナルセミナーに於いて
募集された“The Yellow Rose of Texas”に応募して、ブルー リボンを
頂戴した作品です。今まで使われていた図柄ではなく自分でデザイン
した図柄をぼかしの技術を駆使して刺したものです。母の好きだった
ブルーの地色と美しい薔薇と葉に、当時私も講習講師として出席して
おり、表彰式では代理として沢山の賛辞を頂きました。
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マリアさま 国光 勝子 作
MATER ADMIRABILLIS
マリアは『絽刺しの楽しみ』の21ページにも載っていますが、
これは別の作品です。
1800年代、北イタリアのある学園でシスターが画いた壁画の模写を
絽刺しにしたものです。
これは旗に付けたもので、5月はマリアの月といわれているので、
行事の時よく使われ、現在聖心女子学院に保管されています。
母はこの旗に使われている作品を刺し、30年位経ってから、
本に載っている作品を刺しました。2度も同じ模写をする位
このマリアさまに思い入れがあったのだと思われます。
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| 全体帯 "蜀江文様" 国光 勝子 作
この柄は、中国の蜀(四川省成都に近い地名)からの蜀江錦で、 伝来したものが法隆寺に収蔵されているそうです。 文様は雲竜,牡丹、唐草、亀甲等で、緋地に黄と濃藍など色彩が あざやかで、豪華な帯地などに写して用いられていました。 母は彼女独特の色彩で、自分の為に茶色の帯地に (実際には全体帯なので、帯の色は出ませんが)紫を使い 大変格調の高いものに仕上がっています。
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| 全体帯 "さらさ" 国光 勝子 作 更紗と言うと南方系の強烈な色彩を思い浮かべますが、 母が晩年に近くなって製作したもので、母オリジナルの デザインです。ごく薄い紫地(ピンクに近い)濃いローズ、 中ローズ、薄いローズに何種類かの水色を合わせた、 たいへんマイルドな、でも母らしい色使いになっています。 |